お金の関係
第13章 自分で
突然のキス
その効果なのか女子からの嫌がらせは
嘘のようになくなった
その代わり…
女子「あっ、あの子でしょう」
男子「どの子?」
女子「ほらっ、あそこにいる子」
詩織「…」
その代わり
学校ではある噂が流れ始めていた
その噂とは
「九条充と町田詩織は付き合っている」
そんな噂だった
人が行き交う学校のど真ん中で
堂々とキスしたのだから
そんな噂が流れても
仕方ないが…
詩織「…」
充「どうした?」
詩織「充さんが…充さんがあんな場所で
キスするから…私達が付き合ってるって
学校中、噂になってるんですよ…」
充「みたいだな」
詩織「気にならないんですか?」
充「別に、女避けになるし、なんなら本
当に付き合う?」
詩織「…えっ」
充「付き合おっか、本当に」
詩織「…無理ですよ」
充「どうして?」
詩織「だって…だって本来お付き合いっ
て好きな者同士がする事だから…」
充「だから?」
詩織「だから…無理です…」
充「…」