お金の関係
第17章 思い出して
父「ほらっ、女の子達と一緒に人形で遊
んでた」
詩織「…あっ」
父「思い出した?」
詩織「…うん」
父「男の子なのに人形で遊んでたりした
から、ちょっと変わった子って思ってた
けど」
詩織「…」
思い出した
思い出し始めていた
今日の今日まで忘れていた姫野充
彼との懐かしい
思い出を…
詩織「…」
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姫野充「…」
男の子①「おいみんな見ろよ、姫野の奴
また女の絵なんか書いてるぞ」
男の子②「変な奴」
男の子③「本当は男じゃなくて女なんじ
ゃねえの?」
男の子達「あははははは」
姫野充「…」
詩織「こらっ!!やめなさい!!」
男の子①「うわっ、詩織だ」
男の子②「逃げろ」
男の子③「逃げろ逃げろ」
詩織「こら~」
姫野充「…」
姫野充
彼は放課になると
スケッチブックを取り出し絵を書いてい
た
しかも
そのほとんどが女の子の絵
かわいい容赦も重なって彼は毎日のよう
にクラスの男の子達から
イジメられていた