
お金の関係
第23章 対等
詩織「はぁぁ…」
やる事もなく
部屋に戻された詩織
充と二人で使っている部屋だったが
今は充は外出中で
誰もいない
詩織「…広すぎだよ」
二人で使うにも大きく広すぎる部屋
一人で使うには広すぎた
ガチャ(ドアが開く音)
詩織「!?」
充「ごめん、起こした?」
詩織「ううん、やる事がなくて横になっ
てただけだから」
充「何、白石にまた怒られた?」
詩織「ううん…白石さんのレシピ通りに
作ったつもりなんだけどなかなか上手く
いかなくて…」
充「別に無理にやる事ないって、家事な
らメイドがやるし」
詩織「だけどやっぱり妻しては」
充「妻としての役目、そんなに果たした
い?」
詩織「充さん…」
充「家事だけが妻の役目じゃない、夫を
喜ばせるのも妻の役目、だろう?」
詩織「…うんっ」
