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詩織「…」

和也「詩織、幸せじゃないの？」

詩織「えっ…」

和也「そんな顔してる」

詩織「…」

和也「まあ夫婦の事に口出す気はないけ
ど無理するなよ」

詩織「…うんっ、ありがとう」


それからは
思い出話に花を咲かせ
久しぶりに楽しい時間を過ごした詩織

だけど相手は社会人でサラリーマン
休憩時間は限られていて…


和也「そろそろ行かなきゃ」

詩織「ありがとう、久しぶりに会えて楽
しかった、今度また…」

和也「詩織！？」

詩織「あ…」

和也「詩織、大丈夫か？」

詩織「…ごめ…んっ…ありがとう…」

和也「…」


急に立ち上がったからか
立ちくらみがし和也の胸に寄り掛かって
しまった詩織

すぐに離れ何事もなかったように
席に座ったが…


白石「…」


離れた席から
一部始終を見ていた白石
その手には怪しく光る小型カメラが…