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お金の関係

第23章 対等



充「…」

詩織「充さん?」

充「俺が知らないとでも思った?」

詩織「何、何の事言って…」

充「俺がいない間、彼と会ってたんだろ
う、及川和也と」

詩織「…どうしてそれっ」

充「楽しそうに笑って…最後はあいつと
抱き合って…」

詩織「違う!!あれは、あっ!?」

充「よく撮れてるだろう、さすがは高性
能カメラだよ」

詩織「…」


見せられた写真に
詩織は言葉を失ってしまった

写真には
自分と和也が写っていて
ふらついた詩織を支えてくれた和也


だけど写真では
そんな事、わかるわけもなく
二人が抱き合ってるようにしか見えなか
った


詩織「…」

充「白石に頼んでたんだ、俺が留守の間
詩織を頼むって、だけどまさか…」

詩織「…酷い…酷いよ」

充「酷い?」

詩織「白石さんに私を尾行させるなんて
しかもこんな写真まで…」

充「開き直る気か」

詩織「!?」


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