お金の関係
第4章 学校
詩織「…」
方向を変え
今度こそ本当に教室へ戻った詩織
トイレに行きたかったが、それどころで
はなかった
和也「トイレ、わかった?」
詩織「えっ…あぁうん…なんとか」
和也「どうした?」
詩織「何でもないよ、何でも…」
和也「…」
様子が変だと
自分の事を心配してくれた和也
しかし今さっき見た事を言えるワケもな
く
詩織は
充のキス現場と謎の胸の痛み、苦しみに
悩まされる事になった
詩織「…!?」
充「…」
予鈴ギリギリ
充と女子がクラスに戻って来た
目を合わせずらくて思わず俯いてしまっ
た詩織
そんな詩織に対し
充は通り過ぎながら小声で…
充「話しがあるから放課後、教室に残れ
わかったな」
詩織「…はいっ」
充「…」
詩織にだけ聞こえる声で
放課後、教室に残るよう命令した
そして放課後…
充「約束通り…待ってたな」
詩織「…はいっ」