お金の関係
第6章 デート
充「…外で待ってるから」
詩織「…はいっ」
これ以上は危険だと
充は詩織を残し試着室から出て行った
まだ胸がドキドキしていたが待たせては
いけないと
詩織は急いで着替えを済ませ
試着室を出た
詩織「充さん?あれっ…」
近くを見て回ったが
充の姿はなく
詩織は携帯を持たせてもらっていない為
充に連絡を取る事が出来ず仕方なく
他の店も
見て回る事に
詩織「充さん?充さ…」
男性「…」
詩織「…あれっ」
その時
ある人物とすれ違った詩織
初対面で失礼だったが高級デパートには
少し不釣り合いな
男性だった
でも…
詩織「もしかして…お父さん…」
そんな偶然
あるワケないと思ったが
今さっきすれ違った男性は今現在
消息不明だった詩織の父にそっくりだっ
た
詩織「お父さん…お父さっ…!?」
白石「…」
詩織「白石さん?どうして…」
白石「充様のお迎えに来たんです、です
が詩織様…」
詩織「…何ですか」
白石「充様を置いてどこへ向かうおつも
りですか?」
詩織「どこへって…それは…」