お金の関係
第7章 優しさ
充「俺はどっちでもいいけど…」
詩織「…!?」
充「詩織の事を考えたら罰金よりお仕置
きの方がいいのかな?」
詩織「うぅぅ…」
じりじりと
充は詩織との距離を詰めると
パジャマの上から詩織の太股をゆっくり
撫ではじめた
充「…どうする?」
詩織「…」
ここで言わなくても
結局、言う事になるのは明白だった為
詩織は観念し
白石に言われた事だけは伏せ
あの日、偶然にも父に似た男性を見かけ
た事を
充に話した
充「本人かわからなかったのか?」
詩織「わかりません…でも違う人かも…
だってもしお父さんだったら…」
充「…」
詩織「絶対、絶対声かけてくれるはずだ
もん!!だから多分…」
充「…甘いな」
詩織「えっ」
充「自分を捨てた父親の事を恨みもせず
信じてるなんて…」
詩織「…そうかもしれません…でも」
充「…」
詩織「でも信じたいんです、お父さんの
事…きっと何か深い理由があったって…
信じたいんです…」
充「理由なんて…理由なんて一つしかな
いだろ…」