お金の関係
第2章 突然の悲劇
詩織「ちょっ…やめて、離して!!」
男①「おとなしく入れ!!」
詩織「嫌っ!!」
男②「父親の尻拭いするのも子供の宿命
だろうが!!」
詩織「父親って…お父さんが何したって
言うんですか!?」
男①「お嬢さん、知らんのか?」
詩織「…何」
頭「お嬢さん、あんたの父親はお嬢さん
を担保にうちから金借りたんだよ、5億
円」
詩織「5億!?そんな…そんな金額」
頭「最初は1億円だったかな?でもここ
最近、返済が滞ってて…おまけにお父さ
ん、どっか逃げちゃったし」
詩織「逃げた!?」
頭「でも大丈夫、おじさんがお嬢さんに
仕事紹介してあげるから」
詩織「…結構です」
頭「5億だぞ」
詩織「…っ」
頭「高校生のバイトじゃ一生かかっても
返済は無理だよね?だから、おじさんが
紹介してあげるって言ってるの」
詩織「…でっ…でも」
頭「おい、さっさと車乗せろ」
男①「はい、頭」
詩織「!?」
怖い
逃げ出したい
でも体が震え思うように動かない
助けて…誰か助けて…
でも誰も
助けてくれない
詩織(怖い…怖いよ…誰か助けて…)