テキストサイズ

お金の関係

第9章 お見合い話



詩織「…」

充「はぁ…疲れた…」

詩織「…!?」

充「詩織、まだ起き…!?」

詩織「あっ…」



泣いてる事
充に気づかれたくなくて
涙を拭い必死に平気なフリをする詩織
でも…



詩織「…」

充「詩織、何で泣いてるんだ」

詩織「…泣いてません」

充「嘘つくな、泣いてただろう?」

詩織「泣いてなっ…!!」

充「…」

詩織「…うっ」



泣きたくなかったが
充に抱きしめられホッとしたのか
詩織は涙が枯れるほど、涙を流し泣いて
しまった



詩織「ひっく…っ…」

充「…」



詩織が泣いてる間
充はずっと詩織を抱きしめたまま
まるで子供をあやすように詩織の背中を
撫でてくれた



詩織「…ぐすっ」

充「落ち着いたか?」

詩織「…はいっ…ごめんなさい…」

充「で、何で泣いてた?」

詩織「…」

充「俺には答えられないのか?」

詩織「違います!!でもっ…でも私が…
こんな事言っていいのか…」

充「言ってみろ」

詩織「…」


ストーリーメニュー

TOPTOPへ