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お金の関係

第12章 トラウマ



詩織「…あれっ…痛…くない…」



荷物を支え切れず
真後ろに倒れたはずだったが
何故か詩織に痛みが襲ってくる事はなか
った
何故なら…



詩織「…!?和也君!!何で…」

和也「先生に…手伝うように頼まれて…
大丈夫か?」

詩織「私は大丈夫、だけど…」

和也「…痛っ」

詩織「和也君!?」



和也に
押し倒される格好だったが
和也が身を呈し詩織を守ってくれたおか
げで
詩織は腕やお尻を少し打っただけで
大事には至らなかった



和也「少し待って…今…どくから…」

詩織「…うん」

和也「…」

詩織「和也君?」

和也「…」



どくと言って
なかなか動こうとしない和也
体を打っていて動けないかと思われたが
和也の視線の先には
詩織の首筋
その白い肌に鬱すら残る
赤い痕



和也「…無防備だよな」

詩織「和也君?」

和也「…俺…なんかおかしいかも…」

詩織「和也君…和也君!?」

和也「…ごめん」

詩織「!?」


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