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齟齬

第10章 10

「すみれさん。

 よろしくお願いします。」


頷くと微かに笑顔を

覗かせた。

僕を見上げるすみれ。

すみれのにおいは

甘く

吐息までもが

若々しく感じる。


どうしたらいいのか

わからなくなった。


観察され
採点され

何もかも初めてだった。


今までどんなふうに

セックスしてたのかさえ

僕は思い出せなくなっていた。



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