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齟齬

第10章 10



気づけば

ベッドの上に広がる髪と

見上げる彼女の瞳。

明かりのない部屋で

光を沈め

黒く済んだ水晶のようだ。


僕のシャツのボタンに手をかけ


1つ


また


1つはずす。


首筋をはう彼女の指から


湿りを感じる。








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