テキストサイズ

齟齬

第1章 1



「・・・・」

目を閉じ

白いのどが見える。

薄い上唇の輪郭より

オーバー気味に

口紅のラインがふくらむ。

受け口ぎみの

下唇

ボリュームは十分だ。


僕は


彩香の唇に触れるのが


惜しくなった。


ストーリーメニュー

TOPTOPへ