
クリスマスに奇跡を
第3章 Happy New Year
「・・・悟」
誰も触れた事のないで あろう蕾にそっと指を潜らせれば、悟は俺の肩を掴み、怯えなど解らない程の嬌声を響かせる。
「ひぁ・・・ぁ・・・」
慎重になればなるほど高みに昇る悟は声を張り上げよがった。
「も、やっ・・・伸、きて・・・」
俺は、甘美な声で限界を訴える悟に欲望を埋めた。
「あ・・・あぁ~・・・」
のけ反り悶える悟の中は蕩けるように熱かった。
それから悟に泣きながらも"もっと"と強請られ、俺は、朝方まで何度も身体を繋げた。
最後の方は意識も曖昧で、互いに本能のままに身体を突き動かしていたように思う。
+++++++++++++++++++
冷え込んだ部屋を暖めるべく、暖房のスイッチを入れると生温かな風に悟のさらりとした髪が靡いた。
本当に悟は綺麗だ。
俺は悟を起こさないように布団を抜け出し、部屋を見渡した。
小さなローテーブルの上には缶ビールやチューハイの空き缶が散乱している。
つまみの袋や自分と悟の脱ぎ散らかした服も床に無造作に捨てられていた。
俺は髪をくしゃくしゃと掻き乱した。
この両手で悟を抱きしめる事が出来た。
一度は殺めてしまおうとしたこの手で・・・。
それに、ついに悟と最後まで・・・。
歓喜に身体が震える。
「ははは・・・」
悟を起こさないように声を抑えてはみたが、笑いを隠すことは出来なかった。
「・・・伸?」
か細い声に振りかえると頬を染めた悟が不思議そうに俺を見ていた。
「わりぃ、起こしたな」
「ううん。大丈夫、それより明けましておめでとう」
「あぁ、おめでとう」
この時、二人は幸せがいつまでも続けばいいなぁと心に祈ったのだった。
END
誰も触れた事のないで あろう蕾にそっと指を潜らせれば、悟は俺の肩を掴み、怯えなど解らない程の嬌声を響かせる。
「ひぁ・・・ぁ・・・」
慎重になればなるほど高みに昇る悟は声を張り上げよがった。
「も、やっ・・・伸、きて・・・」
俺は、甘美な声で限界を訴える悟に欲望を埋めた。
「あ・・・あぁ~・・・」
のけ反り悶える悟の中は蕩けるように熱かった。
それから悟に泣きながらも"もっと"と強請られ、俺は、朝方まで何度も身体を繋げた。
最後の方は意識も曖昧で、互いに本能のままに身体を突き動かしていたように思う。
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冷え込んだ部屋を暖めるべく、暖房のスイッチを入れると生温かな風に悟のさらりとした髪が靡いた。
本当に悟は綺麗だ。
俺は悟を起こさないように布団を抜け出し、部屋を見渡した。
小さなローテーブルの上には缶ビールやチューハイの空き缶が散乱している。
つまみの袋や自分と悟の脱ぎ散らかした服も床に無造作に捨てられていた。
俺は髪をくしゃくしゃと掻き乱した。
この両手で悟を抱きしめる事が出来た。
一度は殺めてしまおうとしたこの手で・・・。
それに、ついに悟と最後まで・・・。
歓喜に身体が震える。
「ははは・・・」
悟を起こさないように声を抑えてはみたが、笑いを隠すことは出来なかった。
「・・・伸?」
か細い声に振りかえると頬を染めた悟が不思議そうに俺を見ていた。
「わりぃ、起こしたな」
「ううん。大丈夫、それより明けましておめでとう」
「あぁ、おめでとう」
この時、二人は幸せがいつまでも続けばいいなぁと心に祈ったのだった。
END
