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運命に導かれて

第5章 愛の行方

日の暮れる頃、隣国の王と王妃が若い男を従えてやってきた。

この男は最近やとった付き人だった。


王自ら、隣国からの賓客を丁重に迎え、全員が席についた。


隣国の王と王妃は熱くディアナを見つめた。

王妃は瞳を潤ませている。


ディアナはその瞳に、何かを感じた。

初めて会うこの隣国の王妃、どこかで会ったことがあるような、不思議な感覚だった。

それに、付き人の男も、なんとなく見覚えがあるような気がした。


ディアナは国の境に住んでいたので、この王妃の国のすぐ隣だった。

もしかしたら、見かけたことがあったのかもしれないと思った。

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