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「ではここで、王子の妻となるディアナについて話そう」

王が続けた。


「このディアナは、我が国で最も身分の低い地域の出身であり、王子と結ばれることを反対する者もあった。しかしご覧の通り、その容姿から心、ふるまいまで全て、城にふさわしい気品を備えた女性であることは明らかだ。」

王は、ディアナに優しい笑みをむけた。


「そこでわたしは嫁に入ることを認め、本格的に身辺調査をした。ではディアナの生い立ちをお話させていただきたい。ディアナよ。違っている点があったら指摘してくだされ」