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いろんな…H

第6章 幼なじみ


翌日"ピンポーン"

当然の様にチャイムが鳴った


ドアを開けると

「行くぞ…」

颯ちゃんがいつもの様に立っている


「はぃはぃ~今行く~」


昨日の電話のことがよぎって
ズキズキと痛む気持ちと裏腹に


私は満面の笑みで答えて家を出た




颯ちゃんに合わせて入った高校


受験の時は

とにかく必死で...何にも考えてなかった




毎日通勤ラッシュでギュウギュウの電車にのって学校へ向かうけど
颯ちゃんと自然にくっついていられるから
混んでるのも嫌いじゃない


最寄り駅から歩いて学校へ向かう間

「あー今日数学当てられちゃうかもしれないなぁ…あの先生苦手だ」


いつものように一方的に私が話ながら歩いていると



後から

「橘(たちばな)くん!」

女の子の声が聞こえて視界にスラリとした

美人さんが見える






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