
いろんな…H
第6章 幼なじみ
ボロボロと泣きながら颯ちゃんに
すがりつく
そんな私を抱き締めながら
「美羽…俺にできるのは…それだけか…?」
聞いたこともない…悲しそうな声が耳に
響いてきて
泣きながら颯ちゃんを見上げると
苦しそうに…わたしを見つめる眼差しが
あった
初めて見る颯ちゃんの表情に
戸惑いが生まれる
きっと…口に出してはいけない言葉なのだろう
私たちの関係は
変わってしまう
優しい颯ちゃんに私はつけこもうとしてる
でも…
「颯ちゃん…お願い…抱いて」
颯ちゃんをつなぎとめていたい
