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義姉と弟 禁断の関係

第2章 変態!

「和彦君がそんな人だったなんて。最低」

顔を少し上げると、薄いピンク色を塗った足の爪が見えた。

彼女の体からか、それとも着ているキャミソールからか、ほのかに甘い香りがただよってくる。

「あなたって変態ね」

変態という言葉が、和彦の胸にするどく突き刺さる。

しかも、今の彼は、Tシャツ1枚に下半身フリチンという情けない恰好でいるのだ。

それが余計に彼を惨めな気分にさせた。

「主人になんて言おうかしら」

体中から汗がどっと噴き出した。

「お父さんとお母さんにも報告しないとね」

和彦は生きた心地がせず、ただただ震え続けた。

「この変態!」

大きな罵声を浴びせられ、和彦は思わず身をすくめた。

「ごめんなさい……どうか、許して……」

「いや。絶対に許さないから」

秀美は吐き捨てるように言うと、自分のショーツをつかんで、部屋を出て行った。

一人残された和彦は、そろそろと顔を上げた。

部屋のドアは開け放たれたままだ。

立ち上がろうとしたが、足がガクガク震えて、その場に腰をついてしまった。

どうしよう……

義姉さん、本気で怒っていた。

今すぐにも両親と兄がやってくるかもしれない。

オナニーをしていたときは、あれほど勢いよく勃起していた彼のペニスは、今は小さくしおれていた。

その夜、和彦は一睡もできなかった。

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