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海蛍

第11章 Dear

この状態もあと半月。


それまで俺は保つ事が出来るのだろうか。

それまで俺は蛍の前できちんと“義弟”を演じきれるだろうか・・。



と、その時


「ただいま」


蛍だ!

俺はソファに座り直しテレビを見てるフリをする。


・・って。

別に横になってるままでも良かったのか!


蛍は無言でイソイソと料理を作る。

『俺も手伝おうか?』

って言いたいのにその一言が出せない。


あぁ・・

蛍の横で一緒に楽しく作れたらどんなに幸せだろう・・。


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