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海蛍

第12章 デートと影と私と



え―――・・・。



「なんだ。遥人の奴デートだったのか。」


・・一緒に居るのは誰。

「な?」

何で・・腕組んでるの?

「蛍?どした?」


雅人の声でふと我に返る。


『あ・・ごめ・・何でもない!』

笑ってごまかす私に“そっか”と笑って歩き出す雅人。


結局寄りたかった店の位置を忘れたかなんかでそのまま当初の目的のお店に。


その間も食事中も雅人の会話に返事をしつつ

私の頭の中はさっきみた光景がずっと映し出されていた。

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