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海蛍

第16章 君と私と花火と

適当に人が居ない場所を見つけ蛍と花火が始まるのを待ってると蛍の携帯が鳴った。


この電話の感じだと・・・兄貴か。



電話の内容が気になりつつ、電話を切り終えるのを待ってると突然

“ドーーーン”

と音と共に花火が上がった。

周りの観客の中にはお決まりの

「た~まや~~!!」

と叫んでる奴らや拍手してる人も居て。

さっきまで雅人と電話で話してた蛍を見ると花火の灯りで照らされ、目をキラキラさせながら見上げてて。



思わず可愛くて・・



思わず俺は蛍の白くて小さな手を

そっと握り締めた。



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