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海蛍

第16章 君と私と花火と

ふいに手を握られビックリしてる君に

『綺麗だね』

なんて言って誤魔化す。


君の手と俺の手が繋がってる。


ずっとずっとこうしたかった。

君を泣かす事なんかより

君から俺を忘れさせる事なんかより

ずっと

ずっと

ずっと俺はこうしたかったんだ・・。




俺はまた君をチラッと見る。


凄く凄く愛おしい君が
俺の横で花火を楽しむ。


それだけで満足。

それだけで満足なんだ。



・・って思ってたけど。

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