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海蛍

第4章 再会

全くの他人で居ればいいんだ。


彼女の事を何1つ知らない全くの他人。



そうすれば何も動じる事はない。


そもそも俺と彼女の間には何もないし


てか、そもそもただの他人だし。
それに・・





それに俺は彼女の事を忘れたんだから。



だから俺は彼女の他人以下の存在なんだから。



だから何の問題もない。

大丈夫。

俺は上手くやれる!



大丈夫と何度も何度も念じ、俺は兄貴んちに行く日を迎えた。

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