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海蛍

第4章 再会

玄関前に立つ俺を真っ直ぐ見て目を見開く彼女。

無理もねぇわな・・。


彼女の視線に堪らなくなり事前に練習してた第一一声を彼女に投げかける。



『初めまして!!』


って。


なのに君は俺の気持ちになんて全く気付くわけもなく俺の名前を何度も何度も呼ぶ。

「ハル」

「ハル」

って・・。



俺はこんな形で君に名前なんて呼んで欲しくなんかないのに・・っ!




苛立った俺は君に最低な形で最低な言葉をぶつける。


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