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海蛍

第5章 決意の末

この涙はきっと俺のせいだ。


俺が酷い事ばっか言ったから。



俺は蛍の顔に触れ、そっと涙の玉を拭う。

頬にかかる前髪もそっとかき上げ髪の毛で隠れてた彼女の顔をじっと眺める。



2年前と全く変わらず綺麗な横顔の君。


一生懸命君を忘れようと必死に頑張ったこの1年。

本当に必死に必死に頑張ったよ俺。


絶対君に逢っても大丈夫だと思ったのに


結局全然ダメで

俺は君を無駄に傷付け泣かせてしまった。

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