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海蛍

第7章 雨 時々 心嵐注意報

『ご、ご、ごめんなさいっ!!』

急いで離れようと後退する。


が。



『・・・え?』


腕をハルに引っ張られ私はハルの腕の中に居た。

当然私心臓ドキドキパニック状態。


なん・・で?


慌てて離れようと力を入れると更に腕に力を入れ抱き締められる。


ハル・・どうし・・




!!!


もしかして?





もしかして思い・・出してくれた・・とか?



そう思って少し嬉しくなる私に


「どう?」

『え?』

突如ハルの声に見上げるとニヤッと笑い私を見下ろすハルの顔が。


直後ハルは私の耳元で囁く。


ハルの言葉はさっきの私の淡い期待を打ち砕くには一番簡単な方法


「兄貴以外にも簡単に抱かれるのな。

どう?兄貴じゃない男に抱かれるの好きだろ?」


と酷い言葉を私に浴びせ笑いながら出掛けて行った。

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