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恋の居場所

第26章 秘めた想いの真実


「俺はハッキリ今でも妃巳架に未練タラタラだけど..あの人には勝てねぇなって」






なんでなのよ..今から幸せになろうとしてたのにそんな話..




聞いたら..どうしていいか分からなくなっちゃうよ...








「春樹...あたしどうすればいいのよ...分からない..」







「俺が言える義理じゃないけど..素直な気持ちに答えればいい」









素直な気持ち..


あたしは冬磨が..好き..なの?





ううん、好きだよ..大好きだよ..


一緒にいたいよ...








でも...それ以上に"神沢 王史"が大好きなんだ









「あたし..はっきりしたよ..」






「そっか..今度は何か合ったら俺も支えるから」






「..うん」








あたしの人生裏切り続けてばっかじゃん..




春樹も冬磨も自分の気持ちも。







でも..どんな結末が待っていたとしても





あたしはもう嘘をつかない









「とにかく今日はここから出れないみたいだし明るくなって雨が止んでたら動こ?」






「そうだね、春樹」






ニコッと笑いあう







そして2人で抱きしめあいながら眠りについた













"神沢 王史"の心の闇など知らずに


あたしは浮かれながら





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