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それでも、私は生きてきた

第21章 火災発生

もう
逃げることも生きることも
諦め始めていた。
逃げても、
行き場がない。

じゃぁ、
このまま囚われながら
死ぬしかないかな。

どうせ死に向かうなら
最後にガスパンをやりたい。

気が付いた時には
ガスを吸っていた。

どうやって
制汗剤スプレーを
手にいれてきたのか
覚えていない。

亮太さんがいない間に
すぅはぁすぅはぁ……
封印が解かれたかのように
狂い出した。

止まらない。
ガスパンをしている間は、
何もかも
忘れられる。

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