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それでも、私は生きてきた

第49章 懐かしい場所

母が寝息を立ててからも、
私の心臓は今にも破裂しそうだった。

母が差し伸べた手。
受け止められなかった私の心。


悲しみ
怒り
温もり
淋しさ

様々な想いが絡み合い、
落ち着かない一夜だった。

朝まで眠りにつけず、
母がスヤスヤ眠る横で
眠れないまま
朝を迎えた。


明らかに寝不足の私の表情を見て、
驚きを見せる母。


ホテル内の朝食を済ませ、
祖母の家に向かった。

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