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それでも、私は生きてきた

第74章 小さなお星様

昔から子供は大好きだった。

末っ子の私は、
小さな子供と触れ合う機会は少なかったが

友達の妹や弟。

知り合いの子供。

すれ違う子供でも、

あっ…かわいい〜

と、知らない子供にも目を向け微笑んでしまう。




高校の頃から、時々あった。

妊娠しちゃって。カンパして欲しい。病院を探してる。お金貸して欲しい。

その度に、
なんで産めないのをわかってて…。
と、イライラしたりした。


不妊症と診断を受けた20歳の頃には、

自分が妊娠出来た時には

絶対に

中絶なんて考えないのに。と。

周りの中絶の話を聞くたびに、
こんなにも望む私は妊娠さえも可能性が低いのに。
産まない人は妊娠出来るなんて。


と、

思ってた。


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