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それでも、私は生きてきた

第77章 彼のスタート

風俗とゆう世界で足を失い。
風俗とゆう世界で体を傷付け。
風俗とゆう世界で心を闇に包んだ。


何年も経っているにも関わらず、
私の中では
まだ
消化しきれずにいた。


赤ちゃんの存在も重ね過ぎている事を
自覚しながらも
変われずにいた。



毎日のように、
彼と夕食を共にする。


彼への償いが、
食事を用意する以外に
思い付かなかった。


朝昼の食事を抜く日も増え、
夕食にだけ有りっ丈の食材を使う。


彼の仕事を理解してあげられない後ろめたさ。

反面、

子供の事をなかった事のように忘れ去られてゆく不満感。

何度も
自分に問いかけては泣いた。



私は…



彼のそばに居続けられる?



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