テキストサイズ

それでも、私は生きてきた

第79章 お疲れ様でした。

何度も何度も繰り返してきた、
この会話のやり取り。

別れ話ではなかったが、

些細な事で口論になってしまう私達。

そして、
彼の一言。


俺はもう用無しでしょ。


その度に、

そうじゃない、そうゆう事じゃない。

と、何度も何度も
弁解をして来た。



最後の最後まで、
お互いに変わる事が出来なかった。


お疲れ様でした!

その一言が彼から届いた時。
もう
私の弁解は彼には不必要な言葉だと感じた。


私が
違う、そうじゃない。
と、
誤解を解こうとすれはするほど
彼の心は闇に包まれていった気がしていた。


彼と私のやり取りが、

私と母のやり取りのように思えた。





ストーリーメニュー

TOPTOPへ