それでも、私は生きてきた
第10章 死なせない!!!
叔父は、まだ40代半ば。
肺炎が悪化して入院した。
とは、聞いていた。
肺癌だと知ったのは、
とても急だった。
母から買い物に誘われ、
洋服を眺めていた時。
黒いスーツを見たい。
と、母が言う。
店員さんが
試着もどうぞ〜☆
と笑顔で寄ってくる。
母は何食わぬ顔で
このスーツ、
葬式に使えるかな?
もうすぐ兄が死ぬ予定なの。
は?
お母さん、何言ってんの?
肺炎でしょ?死ぬわけないじゃん!
半泣きの母が振り向いて
店の中にも関わらず
私に怒鳴りつける。
死ぬんだよ!!!!
末期の肺癌なんだよ!
半年って言われて2ヶ月経ってんだよ!!!!
お前もスーツ見とけ!
周りの客も店員も
振り返って
私達、親子を見ていた。
母の、
死ぬことが決まってる。
と、言わんばかりの顔付きに
イラついた。
死なせねぇよ。
それだけ言うと、
母の車の鍵を奪って
その場を離れた。
肺炎が悪化して入院した。
とは、聞いていた。
肺癌だと知ったのは、
とても急だった。
母から買い物に誘われ、
洋服を眺めていた時。
黒いスーツを見たい。
と、母が言う。
店員さんが
試着もどうぞ〜☆
と笑顔で寄ってくる。
母は何食わぬ顔で
このスーツ、
葬式に使えるかな?
もうすぐ兄が死ぬ予定なの。
は?
お母さん、何言ってんの?
肺炎でしょ?死ぬわけないじゃん!
半泣きの母が振り向いて
店の中にも関わらず
私に怒鳴りつける。
死ぬんだよ!!!!
末期の肺癌なんだよ!
半年って言われて2ヶ月経ってんだよ!!!!
お前もスーツ見とけ!
周りの客も店員も
振り返って
私達、親子を見ていた。
母の、
死ぬことが決まってる。
と、言わんばかりの顔付きに
イラついた。
死なせねぇよ。
それだけ言うと、
母の車の鍵を奪って
その場を離れた。