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遠い幼なじみ

第2章 私の幼なじみ

私には、幼なじみがいる。



高梨圭介、通称圭ちゃん。





昔はとっても仲良しで、習い事の剣道の手合わせをしていた。











でもある日、圭ちゃんは私を無視するようになった。







会えばいつもムスッとしてたし、目がいつも冷たい。




背が中学に入って急に伸びて、顔立ちも良かったから凄くモテた。




互角だった剣道も、格段に上手くなっていて、相手にしてもらえなかった。










…それまで親しかった圭ちゃんが、急に遠い存在になっていた。





家は隣同士。部屋もベランダを挟んで隣。






なのに、いつも私と圭ちゃんの間には線が引かれていた気がする。













そんな中学2年の夏、圭ちゃんは親の仕事の都合で転校する事になった。




何かお別れの言葉を言いたかったけれど、これ以上嫌われるのが怖くて、とうとう何も話さないまま行ってしまった。












それから2年、私は憧れのJKデビューをした。

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