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遠い幼なじみ

第8章 適わぬ人

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遅いから送る、という先輩の厚意で、私達は並んで家路を歩いていた。







…本音を言っちゃえば、まだまだ先輩といたいけど……




そんなの迷惑かけるだけだもん、我慢我慢。













それに、十分今日は楽しめたしおまけにピンまで買って貰った。




これ以上の喜びを求めるなんて我が侭だよねー。









大体、先輩と並んで帰る事自体贅沢すぎるっ!









先輩との最初で最後のデート、存分に楽しめた。











浩「いつ渡そうかなー?早く喜ぶ顔見てーなぁ~」






「そ…そー、です、ね…」







嗚呼、絶対彼女の話してる時、私の寿命縮んでると思う。胃がキリキリするもん















なんて、いろんな事を駄弁ってると、どこからか声が響いた。

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