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遠い幼なじみ

第9章 初・部活

*朝*




いつもより軽い足取りで、通学路を歩く。




うんうん、私は私で頑張りゃいいんだよね!

京ちゃんも良いこと言うじゃない。たまには。







沙「お、今日は遅刻しなかったね」


待ち合わせ場所に、沙希がいつも通り立って待っていた。






「私は生まれ変わったからね」


沙「意味わかんない」




朝から沙希から白い目でみられる。

私は知らんぷりしてルンルン歩く。











沙「あ、そーいえば、みっちゃん?」





沙希が突如私の名を口に出す。









「なーにぃー?」






前髪をいじりながら、そっけなく返事をする。











沙「もう剣道部入ったの?」


「…あー、まあ一応。昨日入部届だした。今日から早速なんだよねー」




沙「ふぅーん。菊高って強いの?」






「んー、男子は結構強いらしい。



あと、私はまだ会った事ないけど、女子でべらぼうに上手い人がいるって」


沙「へーへー」








そんな会話をして、校門に入ろうとした時。

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