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遠い幼なじみ

第9章 初・部活

侑「2、4、6、8…………





一人余るな。青島さんぬけてくれる?」



「あ、はい!」







周りを見渡すと、確かに一人余るみたい。



私は横にずれて竹刀を右に倒して持った。















侑「面打ち三本!初めっ!!」








「「「「やぁー……」」」」












ドンッ
パァンッ!!!!









「「「「めぇーーーー!!」」」」













おぉおー……








部長の合図と共に、気合の声が小さく響いた。



その後、踏み込む音と竹刀が面金に叩きつけられる音が交わる。






少したつと、次はバラバラに、竹刀の弾く音が柔剣に響き渡った。







…いいねぇ、剣道だよ……(笑)





因みに、私の通っていた中学校には、剣道部がなかったから実際剣道部の部活動を見るのは初めて。













「やぁーっ」




一瞬静かになった中で、可愛らしい声が耳に届いた。




それは他の誰のものでもない、絢先輩だった。







ダンッ
絢「めーーーん!!!」











うわぁ………







姿勢が、凄く綺麗。

竹刀の振りも早くて、虫がとまる暇もない。







かっこいー……。




剣道を知らない人でも、きっと先輩なら上手いと一目で分かるだろうな……

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