テキストサイズ

遠い幼なじみ

第10章 修羅場に遭遇

「ああ……、なんで折り畳みの方置いてったんだろ。普通のならすぐなのに………ブツブツ」










一人でブツブツ言いながら、階段を登っていく。
傘を置いてったのは教室のロッカーで三階。今言った様に、普通の傘は昇降口のすぐ傍にある。




といっても大きい方の傘だと処分されちゃうのだけれど。
因みに防具袋は重いから、その辺に置いてきた。



















二階と三階の折り返しの所を曲がろうとした時

















??「―――から、言ってるでしょう!!!??」



「おぅっ!!?」









静まり返った廊下の奥から、甲高い女の声が聞こえ、思わず体が跳ね上がった。








確か、ここは二年の廊下…………。
誰かが喧嘩してんのかな?














と、いう事は。


















見る他ないっしょ。







変なオバサン能力が働き、私はその場を後にした。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ