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遠い幼なじみ

第10章 修羅場に遭遇

さっきの叫び声の後も、ボソボソとなにやら聞こえる。



痴話喧嘩?なのかな?
廊下を進むにつれて男女の声がするという事に気づいた。











A組、B組、まで来て足音を忍ばせる。
どうやらC組で事を起こしているらしい。











ゆっくり、ゆっくり教室を覗いていく。














??「だから、俺だって謝ってんだろ!!!」












またもや、大きな声がすぐ近くで聞こえて体が反応する。
















………でも、一番驚いたのは、それじゃない。



ここまで来て気づいた。










今この教室で口論をしているのは、他の誰でもない、













浩先輩と静流先輩だということ。







案の定、ドアから顔を覗かせば二人がいる。









なんの話かは分からないけど、結構激しく言い合ったみたいで、静流先輩の顔は涙で濡れている。



浩先輩の方も、怒っている中で静流先輩を気遣う様に肯定と反論を繰り返す。












……うわわ、ちょっとここにいれる立場じゃないな、私。





流石に自分の行動に嫌悪して、踵を返した

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