妹えっち!
第12章 翳り
「落ち着いた?」
「うん…もう大丈夫」
結局、スーパーに行くのをやめにして休憩も兼ねて入ったファミレスで食べていく事になった
人込みに消えた哲平とあのメールがひどく気にかかっていた
「はぁ」
「………」
私の考えすぎだよね…
バサバサッ
「わっ」
「頼めよ」
メニューだった
対面のお兄ちゃんを睨む
睨むが、睨み返される
目つき悪っ
なんでこう…
しばらく睨み合ったが
私はわざと視線に負けてあげた
「…さっきはありがと」
「殊勝な心がけだな
かわいげなくて今一つだが」
ムカッとする
人がお礼言ったのにそれ?
「恥かかせてごめんね
でも、ありがとう、ありがとう」
「………顔、近くね?
目が笑ってねーんだけど」
「アハハそんな事ないよ?
さぁー頼も頼も、たくさん食べてもいいってお兄ちゃん優しいなぁ」
ふん、と息巻く
呆気に取られたお兄ちゃんは次の瞬間笑っていた
「…強烈だなぁお前は
彼氏の前でもそんな調子なのか?」
お兄ちゃんは何が面白かったのかくつくつ笑っている
意味がわかんない…
「上手くいってねぇのか?」
「…別に」
「じゃさっきはなんだよ」
「………」
口をつぐむ
彼氏の気持ちが知りたい、お兄ちゃんなら何かわかるかもしれない…
私は食事をしながら掻い摘んで事情を説明した