妹えっち!
第17章 璃乃の性質
「―…ここまで」
「あ…」
お兄ちゃんはがっかりしたような顔で私を見ていた
舌でも気持ちよくなれるって自分がすごくいやらしい
「条件、飲んでくれるよね?」
本当は―…
お兄ちゃんの 好き が
飛び上がりたいくらい嬉しくて
奴隷とか関係なく
愛し合う二人になりたいけど
お兄ちゃんを捕まえておくにはこれしかないと思った
私も好き―…と言ったら、私の立場が弱くなってしまう
弱みを握り、従わせ
強制的に私のことを見てもらう
言いたいけど言わない
これはチャンスだと思った
上から言うことを聞かせる
建て前に本音を隠して、お兄ちゃんを弱みを楯にすれば、私の絶対叶わないと思われた恋心も捨てずに済む
お兄ちゃんに恋してたい
どんな手を使ってでも
やめようかと思ったけど
私はやっぱり―…
お兄ちゃんはプライドがないのか私に彼氏と別れてと懇願した
男性のプライドは岩より堅い
それを捨ててまで私が好きらしい
好きな女のためにプライドを捨てれる男性は多くない
私はお兄ちゃんを軽蔑するような冷ややかな目で見ながら、内心、嬉しい気持ちでいっぱいだった
それに、多分
こんなに弱みを見せて
本音で話すかわいいお兄ちゃんは
私だけが知っている
そう思うとますます嬉しかった
優位な立場は都合がよく
近くにいてほしい
そう命じるだけで、昔みたいにお兄ちゃんは私のそばにきてくれる
私は好きすぎて
想いの全てが溢れ出して
お兄ちゃんに意地悪していた