テキストサイズ

妹えっち!

第20章 別れ話







 自分が穢れなき清廉潔白で清らかだと思ったことはない

 それでも自分は汚いと正面から認めるのはものすごい勇気と張り裂けそうな胸の痛みがあった



 思えば最低な女だった
 付き合ってる彼氏を忘れて大好きな兄のをくわえて
 彼氏を裏切りながら感じていた
 ごまかしきれないくらい感じて絶頂してしまった



 たとえ以前から浮気されてたとしても裏切られたから裏切っていい理由にはならない



「な、泣いてるのか!?」
「…悪い?」



 泣かない女だと思われていたことが悲しかった



「お、オレが悪かったよ
馬鹿なことしたって思ってる
佳奈とはそういうじゃなくて…
大事なのは璃乃だけだから!!」
「も、いいよ…」



 彼氏と脱いだ女がそこにいて
 女に彼氏のが挿った

 言い訳なんて聞きたくもない
 いつから?
 涙が止まらなかった



「謝ることなんかないよ…
哲平の好きにしたらいい」
「…!?いや璃乃待てって!!」
「別れよ?」



 さっと空気が冷える



「今までありがとう
でもごめん
私にはむりみたい
哲平を理解してあげれない」



 璃乃は期待を裏切った
 知れば哲平は多分…責める
 彼女としての体裁を破った時点で哲平と付き合う資格はなかったのだ

 璃乃は今それに気づいた



 お兄ちゃんのえっちを受け入れた時点で即座に別れるべきだった



 内緒にした時点で私はずるかった



 自分のした行いから目を背け
 汚い自分を認めたくなくて



 心のどこかでしょうがなかったと言い訳して被害者ぶって、責任や追及から己を正当化して逃げた



 彼氏が知ったら怒るから
 好かれていたいから
 別れたくないから






 ぜんぶ自分の都合だ






 ゴミみたいな人間だった






「も、もうしない
金輪際お前を裏切らない
ごめん、本当にごめん!!
だから考え直してくれないか…」



 こんな気持ちで今まで通り付き合うなんてむりだった



「一発殴らせて?」



 これで彼氏はいなくなる
 そう思うとなぜだか悲しかった













 パァン……!!










ストーリーメニュー

TOPTOPへ