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妹えっち!

第4章 えっちな…







 …コンコン



「璃乃、寝ちゃったか?」



 返事はない

 峰斗は部屋を開ける

 電気は消されていた
 ふとんが人ひとり分こんもり盛り上がっている



「なぁ怒ったのか?
許してくれないのか?」



 璃乃はふとんに丸まって
 頑なに返事しない



「少し話を…」
「こっちこないで!」



 驚くくらい大きな声に
 峰斗は足を止める

 璃乃が顔を出した
 が、暗くてよく見えない

 ただ何か甘いようないい香りがふわふわ漂ってきた



「変だよ!
もう子供じゃないんだよ!
お兄ちゃん全然わかってない!
女の子の気持ちなんか
お兄ちゃんにはわからないよ!」



 峰斗は黙って聞いていた
 その主張に思う所はあった

 璃乃は怒ってるわけではない
 わかってくれない事に対して駄々っ子のように反発しているだけだ

 それがわかっただけでも
 峰斗には収穫だった



「口、聞いてくれないかと思った
そうだよな
子供扱いされたら嫌だよな
璃乃の気持ちわかってなかった」
「そ、そーだよ!
もう璃乃子供じゃないんだよ!
っいいでしょもう早く行ってよ!」
「わかったわかった」



 峰斗は最後に
 おやすみ、と笑顔で言って
 部屋を閉めた



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