妹えっち!
第6章 お兄ちゃんの性事情
「なにじろじろ見てるの?」
璃乃はキレイになった
まだ今年15だが、大人びた風貌と幼い面影は絶妙で、かわいい
璃乃の顔が好きだった
顔を見るのが好きだった
「別に見てねぇよ」
「気持ち悪いんだけど」
「見られて減るもんかよ
顔くらいいいだろ」
「きも
やっぱり見てるんじゃん」
心なしか璃乃の顔が赤い
食事は当番制である
といっても小さい頃からの事情で兄妹ふたりしかおらず、単なるかわりばんこなのだが
璃乃の手料理をかき込む
朝から面倒な和食をよく作る
「つーかお前兄を生ゴミか何かと勘違いしてねぇ?」
「間違ってない」
…………
憎まれ口も極まれり
「…時間」
「あ?」
「いいの、時間?」
「ん、あぁ…」
歯切れ悪く言う
「別れたから」
「…別れたの?なんで?」
「なんでもいいだろ」
「…ふーん」
長く保たなかった
胸のでかい女だったが、自己中でやってられなかった
浮気を指摘しても
言い訳を繕ってその場凌ぎ
股を開いてごまかし、懲りずに何人もの男を股にかけつつ彼女面
男なんて代替品
いくらでも代わりが利くと軽んじるモテ女だった
「Hが相性がよくなかったんだよ」
「………」
「黙ったよ、やーらし
なにマジに取ってんだか」
「…最低」
「よくある事だぜ
自分の性癖も含めて
合う合わないってのはさ」
璃乃は僅かに俯く
少し顔が赤い気がする
「璃乃は?彼氏いねーの?
セックスは?Hした?」
「………」
「女の子は初めて大変だからな
相手はちゃんと選べよ」
「………」
璃乃は無言で立ち上がった