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妹えっち!

第6章 お兄ちゃんの性事情







「私、告白されたんだけど
ねぇどうしたらいいと思う?」



 ぴくりと峰斗の眉が動く



「…なんだそれ」
「だって私の保護者でしょ」
「保護者って…まあ家庭訪問とか保護者面談とかは全部俺だが」
「どうなの?」



 強い調子で聞かれる

 その真剣な目に苛立った
 本気で交際を考えてるらしい

 どういうつもりか知らないが、他人の問題にいいもクソもなかった



「んなの俺が知るか勝手にしろよ
好きなら付き合えばいい」
「止めてくれないの?」
「そんな権利ねぇだろ俺に」
「…も、いい…」
「あ?」



 上手く聞き取れなかった



「よくわかった」



 親のカタキみたいな
 とんでもない目に射抜かれる

 おいおいおいおい
 刺し殺す気か



「おい待てよ」



 玄関に向かう璃乃の肩を掴む

 反抗心の塊みたいな顔に
 不釣り合いな涙が浮かんでいた



 瞬間

 腹に肘を喰らって
 上体を引っ張られて
 スパッと足を払われる

 高校生の図体が舞った



 ズダンッ!
 もろに身体を打つ



 璃乃のソックスを纏った足に
 肩を踏みつけられる



「ぐっ」
「触らないで」



 ご丁寧にかかとで踏み抜かれ
 もんどりとダブルで苦悶に呻く






 顔をしかめながら起きると
 玄関で閉まる音がした



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