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妹えっち!

第7章 妹の性事情







 今まで告白される事はあったが
 ごめんなさいしてきた

 けれど今回は違った
 初めてドキドキしたのだ

 告白されてびっくりして
 よくわからないけどなんだか落ち着かなくてドキドキした

 今までにないような気持ち、これが恋なのかもしれないと思った
 好きなのかな?
 好き…かもしれない



「まあまあの男だしね
アイツなら璃乃を任せてもいい」
「えー美春ちゃん何様ーw
なんかお母さんみたい」



 彼は思いやりがあるし
 人柄もいいと思うし背もある
 笑った顔が子供っぽくて
 見ていて心地いいしかわいい
 きっと誠実な人



 みんなが羨む男子
 嬉しくないと言ったら嘘になる

 付き合うべきなんだよ
 なのに心のどこかでこれでいいのかと問いかける自分がいる



「いいないいなー!
わたしも彼氏ほしい~」
「告白しなさい」
「む、無理だよぉ~!///」



 答えは決まってるのに
 最後の一歩が踏み切れない



「や、やっぱりさ?
彼氏ができたら…え、えっち…
とかもしちゃうんだよねっ?」
「しないほうがおかしい」
「きゃ~早いよぉ~///」



 突然とっかえひっかえカノジョを作るお兄ちゃんを思い出した

 あの女たらしは
 いつの間にか彼女が変わってて
 その度に璃乃は家に連れてくる違うキレイな女に驚かされた

 同時に腹も立った
 大事にしない兄が大嫌いだった

 相談したのに話も聞いてくれない
 朝のケンカが蘇る



「…付き合う」
「え?」「今なんて?」
「決めた
都筑君と付き合ってみる
私も好きって言う
初体験だってしてやるんだ」



 反対はなかった
 親友の二人に後押しされる



「付き合うって思ったより大変だよ
でも頑張ってやってみな」
「初体験したら
詳しく教えてね、約束!」



 翌日、璃乃は返事した
 告白に対してのOK

 喜びのあまりか抱きしめられた
 かぁぁっと赤面した

 都筑哲平と彼カノ
 璃乃にとって初カレ

 二人だけの帰り道
 手を繋ぐだけでドキドキした
 いつキスするんだろう
 向けられた笑顔にときめいた



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