妹えっち!
第8章 コンビニ
夕食の片付けをしていると、テレビとケータイを同時に見やっていたお兄ちゃんが急に立ち上がった
なんだろ?
トイレ?
「ちょっと行ってくる」
「…どこに行くの?」
それを聞いて、お兄ちゃんはエプロン姿の私を見てにやにや笑う
妹として聞いただけなのに…
確かに女だと思ったけど…
「コンビニ」
「…私も行く」
エプロンを外し
お財布を持ってくる
「お前そのカッコで行くの?」
「え?うん」
「タンクトップに短パン
ちょーエロい
あ、パンツ見えてる」
見えてる、ではなく
お兄ちゃんが後ろから短パンを指で引っ張って中を見たのだ
「………」
「怒ってる怒ってる」
ふいっと顔を逸らす
恥ずかしいのと
お兄ちゃんの笑顔に負けた
相変わらず、ずるい
一人で先に靴を履く
だってこんなに蒸し暑いんだから仕方ない
「あー着替えないわけね」
「…?早くしてよ
なにちんたらしてるの?」
「もっかいパンツ見ちゃお」
「…っ///」
今度は足が出た
お兄ちゃんは靴を履いてる途中だったが簡単に私の足を掴んで止めた
「璃乃のは死ぬからやめてね」
一瞬足が持ち上がって
股の間が大きく開かされてものすごく恥ずかしくなる
無意識にガードしていた
お兄ちゃんはパッと離した
なんだかすごく視線を感じた…
「…変態、死ねばいいのに」
「でも珍しいな
璃乃からついて来ようなんて
いつも冷たいのに」
本来お兄ちゃんは強い
妹なんかに簡単にやられない
でも私が怒ると
わざとやられてくれる
加減されてる
私はそんな子供扱いがいつも嫌で嫌で仕方なくて癪に触って、そうされるたびに余計お兄ちゃんに暴力で当たってうさを晴らすようなコになっていた
素直にもなれない
態度もつっけんどん、冷たいと思われるのは当たり前だった