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抱かれる日々

第15章 優輝の思い出



俺と鉱輝と女の子でいつも遊んでた



その子とは生まれた時からの許婚だからね






大財閥のお嬢様だったけど頑固で正義感あるくせ泣き虫







俺が鉱輝を泣かした時





「カモミールの知られてない花言葉って知ってる?

"仲直り"なんだよ!


だからこれを渡して仲直りして!」







花が大好きでほとんどの花の花言葉を覚えていつも大事にしてた







その子の笑った顔が何より愛らしくて俺の初恋の子







だけどその子が10歳になった時に
家を抜け出して遊んでたら車に轢かれちゃってね











優輝様はそこで黙り込んでしまった







「その女の子はどうなってしまったんですか?」







「一命は取り止めたけど意識障害を起こして記憶をなくした


その事があって会う事を禁ざれさようなら的な」








あたしは一つ思い当たる事が合った



自分も10歳の時からしか記憶がなかった事









「いきなりこんな話してごめんね」






「いいえ。」








もしその子があたしならば優輝様が演奏していたギターと歌など他にも記憶が消える前に・・・?





そんな事あるわけないわね







それに優輝様たちもそんな事一言も言っていないのだから






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